庭園を散策中、その歩みをとめて物思いにふけるひとりの女性。傍らに置かれたバスケットには道すがら摘んできた可憐な花があふれています。 リヤドロらしいエッセンスがつまったこの作品では、それぞれリヤドロの主要なテーマのひとつである<自然との調和>と<ロマンティシズム>が描かれています。 リヤドロ作品は、いつの時代、どの場所ともしれない世界へ私達を誘います。その世界では、人生は光に満ち、喜びと美しいものにあふれています。 この理想の世界を描き出すロマンティシズムあふれる構図のために、リヤドロのアーティストたちは、無数の色のパレットのなかから選ばれた美しい色彩と丁寧に作りこまれたディテールによって、この美しい貴婦人に命を吹き込みました。